E.P.I.C.研修会
E.P.I.C.の運営ポリシー
1. 特定の流派にとらわれず、Evidenceを重視する。
2. 理想を押し付けるのではなく、現実的な最善を考える。
3. 否定しないこと。
4. 女性が参加しやすいコミュニティづくり
5. 机上の空論ではなく、実践できるところまで導く
E.P.I.C. 第19期
EPIC19期の申し込みを開始いたします。
お問い合わせや、ご質問、および再受講をご希望の方は、お問合せフォームよりお問い合わせ願います。
第1回
歯周治療の基礎、治療計画、歯周病の病因
日程:2025年8月30日・31日
1. 講師紹介/コース目的紹介
2. EBMの理解と検索法
3. 使用/購入器具の説明
4. 歯周疾患の分類/進行
5. 歯周疾患の病因(細菌学)
6. 歯周疾患の病因(リスクファクター)
7. 文献レビュー
8. 歯周疾患の解剖/診査
9. 予後判定
10. 実習:口腔内写真撮影
11. 治療計画
12. case discussion
プロービングやX線撮影は診査の基本です。
このようなケースを前にして、どんな治療計画を作成しますか?
予後判定の仕方、それに基づく治療計画作成を学んでいきます。
百里の道も一歩から.正しい歯周治療、インプラント治療をするためには、まずきちんとした診査、正しい診断、予後判定とそれに基づく治療計画の立案が必須です。
さらに当コースの根幹でもある ”Evidence Based” の考え方も学んでいきます。
また歯周疾患におけるリスク判定の仕方と,それに基づく患者リスクに応じた治療計画の立て方も学びます。
第2回
非外科療法、歯周病と細菌、抗菌療法
日程:2025年10月4日・5日
1. 疫学と歯周病治療の必要性
2. 歯周基本治療1(縁上プラーク除去含む超音波)
3. 文献:非外科
4. 歯周基本治療2(縁下プラーク除去含むSRP)
5. 歯周基本治療3(非外科療法最新トピック)
6. 実習:キュレットシャープニング
7. case discussion
8. 歯周基本治療の実践
9. 抗菌療法(全身、細菌検査 局所)
10. 咬合性外傷
11. 実習:SRP 抜去歯
12. 実習:SRP 模型
13. 宿題提示
歯周初期治療
スケーリング・ルートプレニング(SRP)は歯周治療においてもっとも重要なテクニックです.
ここではSRPの基本的な考え方、SRPの有効性と限界、また新しい考え方などを学んでいきます.
実習では根面歯石のとらえ方、SRPの実際、器具のシャープニングを学びます.(抜去歯と顎模型を使用)
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)による術前術後
術前 |
---|
術後 |
非外科療法、抗菌療法
歯周病の原因は細菌ですが、他の感染症と同列に語れないのが歯周病をとらえることを難しくしています.ここでは歯周病における細菌の問題を掘り下げていきます.
歯周病菌の細菌検査をどう活用するのか?また抗菌療法はどう行うべきなのかを学んでいきます.
第3回
歯周外科、歯冠延長術、歯周病と咬合
2025年11月8日・9日
1. ペリオドンタルメディシン
2. 矯正とペリオ
3. 文献レビュー
4. 歯周外科学1(概論)
5. 歯周外科学2(解剖学)
6. 歯周外科学3(切除療法、歯根分割)
7. case discussion
8. 特別講義(補綴治療とのコラボレーション1)
9. クラウンレングスニング
10. 実習:骨外科
11. 昼
12. 実習:切開縫合実習
13. 実習: OFD
14. 実習: APF
15. 宿題説明:再生療法 蒲田
歯周外科の原則
このコースの大きな目的のひとつでもあり、また歯周治療で重要な手技である歯周外科をマスターしていきます.各種術式の違いとその適応を、実習を中心に学んでいきます.
歯周外科の応用として補綴前外科である歯冠長延長術を学びます.この術式、および創傷治癒を学ぶ際に、同時にBiological width(生物学的幅径)についても理解していきます.
さらに前歯部の歯冠長を整える審美歯冠延長術についても学びます.
歯冠長延長術と歯槽堤増大法の併用
術前 |
---|
術後 |
「歯周病と咬合」ほど術者によってとらえ方の違う項目はないかもしれません.
ここでは咬合性外傷とその対処法について、歴史的変遷から順を追って最近の考え方まで網羅していきます.
また喫煙など他のリスクファクターについても学んでいきます.
第4回
歯周組織再生療法、根分岐部病変
日程:2026年1月24日・25日
1. 受講生プレゼン
2. 文献 EMD vs GTR
3. 再生療法 1(骨移植)
4. 再生療法 2(GTR)
5. 再生療法 3(エムドゲイン、growth factor)
6. case discussion
7. 根分岐部病変
8. エンドペリオ病変
9. 特別講義(エンドの観点から見たエンドペリオ病変の治療)
10. 実習:GTR
11. 実習:エムドゲイン
歯周再生療法
再生療法は歯周外科において主要な位置を占めるようになってきています.またいまだに進化している分野でもあります.
ここではGTR法、エムドゲインを用いた方法について、実習を主体に、理論的背景から学んでいきます.
成長因子(Growth factor)を用いた新しいテクニックについても学んでいきます.
エムドゲインによる再生療法、最初の手術と、1年後のRe-entry (右)
GTR; ジャパン・ゴアテックス認定コース)
エムドゲイン; (Biora/生化学工業認定コース)
根分岐部病変
歯周治療において最も対処の難しいのは、根分岐部病変です.根分岐部病変に対するさまざまな治療オプションについて掘り下げていきます.
第5回
歯周形成外科、SPT
日程:2026年3月7日・8日
1. 受講生プレゼン
2. 文献レビュー 4. 昼
3. 歯周形成外科1(概論と FGG)
4. 歯周形成外科2(根面被覆)
5. 歯周形成外科3(顎堤増大)
6. case discussion
7. メインテナンス
8. DHによるメインテナンスの実践
9. 実習:グラフト採取
10. 実習:FGG
11. 実習:CTG
12. 実習:ridge augmentation
歯周形成外科 Perio-plastic surgery
欧米では歯周外科の主要な部分は歯周形成外科が占めるにいたっています.インプラントのティッシュ・マネージメントを含め、ますますこの術式を学ぶ重要性が増しています.
この方法の基本的術式は「遊離歯肉移植術」と「結合組織移植術」です.ここではこれらをPig jawを用いた実習で学んでいきます.
根面カバー法: 術前、術後
Supportive Periodontal (implant) Therapy メンテナンス
SPT(メインテナンス)のない歯周治療は意味がありません.ここではSPTの理論的背景のレビューより、効果、またその実際について学んでいきます.
第6回
インプラント概論、歯周病とインプラント
日程:2026年5月16日・17日
1. 受講生プレゼン
2. 文献レビュー
3. インプラント学1(解剖学)
4. インプラント学2(基礎)
5. インプラント学3(治療計画)
6. case discussion
7. インプラント学4(ペリオとインプラント)
8. インプラント周囲炎とメインテナンス
9. 特別講義(歯科治療時の全身管理)
10. 実習:インプラント埋入
11. 実習:インプラント周囲FGG
インプラント概論
本コースのもうひとつの柱であるインプラントです.アストラテック・インプラントを使用し基礎からアドバンスまでを学んでいきます.
(アストラテック・インプラント認定コース)
歯周病とインプラント
インプラントの普及とともに、インプラント周囲炎の存在がクローズアップされてきています.
インプラント患者における歯周病のリスク、またインプラント周囲炎の予防法、対処法について考えていきます.
第7回
インプラント外科、GBR、ティッシュ・マネージメント
日程:2026年7月4日・5日
1. 受講生プレゼン
2. 文献レビュー
3. 前歯部のbiology
4. 前歯部インプラント治療
5. case discussion
6. 夜:終了パーティー
7. GBR
8. サイナスリフト
9. 特別講義(補綴治療とのコラボレーション2)
10. 実習:インプラントCTG
11. 実習:インプラントGBR
12. 最終講義
インプラントのための外科としてGBR法や、Sinus Liftなど上顎難症例への対応、また前歯部インプラントのためのティッシュ・マネージメントを学びます.実習ではPig jawを用い、インプラント埋入、さらにGBR法についてもマスターしていきます.
Sinus Lift とGBRの併用
ティッシュ・マネージメント
審美ゾーンのインプラント治療のためには、ハード、ソフト、二つのティッシュ・マネージメントを使いこなす必要があります.
これらを整理し、被抜去歯の状態、患者さんの要求により、どのようなティッシュマネージメントを行うかを整理していきます.
ソケット・プリザベーション(左上)、結合組織移植(中央)後のファイナル(右上)、およびそのレントゲン
受講費用
講習会開始前に全7回受講分を一括でお支払いの場合は総額80万円と消費税。
各回ごとに前払いとして7回の分割のお支払いの場合1回あたり12万円として総計84万円と消費税
(一括、または分割(第1回分)のお振り込みをもって、お申し込みを完了とさせて頂きます。)
*単回のみの受講は受け付けておりませんことをご了承願います。
ご予定により受講を欠席なさる場合は翌期の同回を受講していただきます。
会場
【第1回】〜【第7回】:㈱日本歯科新聞社 セミナールーム
〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-15-2
Tel:03-3234-2475 Fax:03-3234-2477
※変更の場合あり
時間
1日目 10:00ー18:00
2日目 9:30ー16:30